西麻布や六本木で遊び歩いている人であれば有名かと思いますが、「なぜこの場所にこんなお店が?」というサプライズ感を求めているのであれば青山霊園ふもとのかおたんラーメンをお勧めします。
サプライズ感は、たとえばカップルであれば男性が女性に誕生日プレゼントをしたり、プロポーズをするときにするものだとおもいます。
この場合、基本的には「さげておいて最後にあげる」というのが原則です。
たとえばプレゼントをすることを忘れていたふりをしてサプライズでプレゼントを渡すとかはよく使う手法ではないでしょうか。
しかし、かおたんラーメンはその逆で、六本木や西麻布というおしゃれでクールな街にありながらプレハブのようなほったて小屋という「あげておいて下げる」サプライズなのです。
かおたんラーメンは西麻布の交差点からあるいて3~4分ほどの場所にあって、六本木の駅からも歩けば10分ほどはかかると思います。
周囲はおしゃれでいかにも芸能人が好きそうな飲食店が並びますが、かおたんラーメンの一角だけ終戦直後にタイムトリップしたんじゃないかと思うような門構えです。
おそらく開業以来一度もリニューアルしていないのか、トタンの外壁は陽に焼けてうすくはげています。
お店のロゴもどこかウケを狙っている気がしてなりません。どうしてもダメ感を感じてしまうのです。
よく見ると入口の上に「かおたんラーメン入口」と手書きで書いてあります。
キティちゃんのシールも貼ってあって、ここまでダメな雰囲気は出そうと思って出せるものではありません。
おそらく店員さんは「どこが入口かわからないだろうからせめて案内だけでも書いておこう」と思ったのかもしれません。
親切心はあるのかもしれませんが、字にダメ感を感じるからか、ラーメンがラーメソに見えます。
味は絶品!ぜひご賞味ください
普通の神経であればわざわざ西麻布にきてかおたんラーメンを選ぶのは勇気がいりますし、女性であれば初めてのデートでここに連れてこられたら男性を見限ること請け合いです。
しかし、いざ扉を開けると意外にもこぎれいにまとまっていて多少のきゅうくつ感は否めませんがそれがいい味を出しているのです。
外国人の店員さんは大きな声で「いらっしゃいませー」と言っていますが、これは叫んでいるといったほうが正しく、たまに何言っているかわからない時があります。
壁を見るとわら半紙みたいな紙がよれていてここにもダメ感があります。
居酒屋としての利用も
よくみるとラーメン以外にもおつまみ系のメニューが充実していますので居酒屋としての利用もいいことがわかります。
実際に夜は台湾の屋台のような雰囲気で異国情緒があふれていています。
お酒がおいしく飲める雰囲気がありますのでつまみメニューが多いのはたすかります。
ラーメンは750円でランチタイムは半ライスか大盛が無料になります。
これは普通のサイズ。
中細のちぢれ麺に屋台のスープのような澄んだ醤油スープにチャーシューともやし、さやいんげんがもられています。
メンマもなにげにうまい。
スープは鶏のだしと豚骨がベースになっていますが、焦がしネギが香ばしくて一口すするとしっかりとしたラーメンスープだということがわかります。
屋台のラーメンのような懐かしさもありますが、それ以上に丁寧につくった上質なスープで麺が本当においしく食べられます。
飲食店の好み=異性の好み?
僕は飲食店の好みは異性の好みと大体似ていると思っています。これは男女問わず。
たとえば派手で高級感のあるお店が好きな人は、男女問わずそういうお店に似合う人が好きだと思いますし、逆に落ち着いて控えめなお店が好きな人は、異性にも同様のものをもとめる傾向にあるとおもいます。
かおたんラーメンは味という一番大事なところはおさえているのですが、それ以外はややダメなところが目に付きます。そこが好きなのです。
僕の異性のタイプもやはりダメな女性で、過去に大きな失敗をしたりどこかに後ろめたいところがあるひとなので、この推測は当たっているのかもしれません。
ジャンル:ラーメン・居酒屋
住所:東京都港区南青山2-34-30
電話番号:03-3475-6337
営業時間:
[月~木]
11:30~翌5:00
[金・土]
11:30~翌6:00
定休日:日曜日
*データは変更になる可能性がありますので事前にご確認ください