南フランス旅行も6日目。こんなことをいうと怒られるかもしれませんが完全にホームシックです。
・ラーメン食べたい
・仕事したい
・日本語しゃべりたい
後述しますがカンヌでもフレンチをいただいたのですがもうお腹いっぱい・・・。
ボリュームも多いのですが、それ以上に汁を飲みたいというか、そばでもうどんでも何でもいいのでアレ系をすすりたいです。
カンヌ
予想を裏切る庶民的な街並み
カンヌというと国際映画祭などのイベントで知られます。
映画祭の映像を日本で見ているとモナコなみのリゾート王国のようなイメージを持ちますが、実際はほんの一部分以外は驚くほど庶民的です。
一部のホテルや展示場以外はマントンやヴィルフランシュのようにオレンジ色の石壁の家がならび、生活の匂いがします。
もちろんリゾート地なので海岸線はおしゃれなカフェやレストランが並びますが、ひとつストリートを裏側に行くとどこのヨーロッパにもあるような街並みなのです。
ニースのマラソン大会
この日は偶然にもニースからカンヌの市民マラソン大会で、とてもではありませんがバスを使えるような雰囲気ではありませんでした。
マラソン大会は海岸線を多くの人が埋め尽くし、マシンガンを携えた軍隊や警察のひとが目を光らせます。
ここで不覚にも涙を流してしまいました。今年45歳なので小さなことでゆるくなっています。
ニースは近年大小のテロが相次ぎ、海岸線の大通りをバスが突っ込むという悲惨な事件を覚えている方は多いのではないでしょうか。
おそらくそれ以降だと思いますが、警備体制が強化され街のいたるところに兵隊や警察官が配備されるようになったのです。
マラソン大会そのものは平和そのものですが、その平和を保つためにこれらの努力をしているのかと思うと何ともやるせなくなったのです。
ニースからカンヌへ
これまでのモナコ、マントン、エズ村、ヴィルフランシュはすべてバスだったのですが、そんなわけでカンヌは電車を使いました。
ニースヴィル駅でチケットを買い、カンヌ駅まで約40分です。往復14ユーロなので1700円くらい。安い!
日本のように丁寧なアナウンスはないので自分から時刻と出発路線を確認し、乗り込みます。
おそらく日本のJRに該当する路線だと思うのですが、日本よりも断然のどかです。
席はご覧のようにおしゃれでゆったりしていますが、床はこきたなく、国民性を表しています。
ああ・・・ラーメン食いてえ・・・。
次来るときはカップ麺もってこよう・・・。
そばでもいいかな・・・。
味噌汁もいいなあ・・・。
カンヌの駅はイベントの街らしくアーティスティックでおしゃれです。
駅を出て左手にはスターバックスもあり、そこでコーヒーを一杯やりながら旅の予備知識を得るのもいいかもしれません。
ちなみにこのブログもカンヌのスターバックスのWi-Fiを利用してアップしています。
フランスのカフェではまだWi-Fiは一般的ではありませんし、カフェでパソコンをやる人も少ないので気が引けますね・・・。
スターバックスであればパソコンをやっていても自然ですし、使い慣れているのでありがたいです。
近年はフランスの主要都市には進出している様子でした。
カンヌを歩く
この日は残念なことにものすごい強風であまりおおく歩けませんでした。
ご覧の通り庶民的で生活の匂いのする街並みとおしゃれな海岸線エリアのコントラストが面白いです。
新年の日曜日ということもあり、お店は飲食店を含めて半分以上クローズでしたので余計に暗く映りました。
なかにはシャッター街かと思うようなストリートもありましたが、日取りがわるかったのかもしれません。
ここでも大聖堂があり、くたくただったのでやはり20分ほどゆっくりさせてもらいました。
町一番っぽいレストラン
風が強くて歩きまわれませんでしたので、どうせならカンヌで一番っぽいレストランに入ろうと思いました。
ただしカンヌの一番のレストランは有名なホテルにあるということを知っていたのでそれはパス。
デニムにベストという格好だったことと、ホテルのフレンチは苦手なので避け、街を歩いて一番おしゃれっぽいところを探しました。
店のファサードにはミシュランやゴーエミヨーのシールがありますので掲載店なのでしょう。
インテリアはセンス良く、この時は1階しか営業していませんでしたが2階も3階もありますのでハイシーズンは全部稼働するのだと思います。
ただし、今の僕にはフレンチはすべて同じように感じてしまいます。
今だったら2000円出しても駅そばを食べたいです。
日本に帰ったら駅そばに2000円は絶対に出しませんが・・・。
お料理はもちろんおいしいのですが、前回のラ プティエトワールのほうが素材も技術もサービスもよく感じました。
全体的に勢いというよりはすでに安定期に入ったレストランというイメージでしょうか。
メニューには冒険は感じられませんし、味付けも控えめで文句の出ないラインをついてくるのです。
ややうがった意見ですが、これでは1つ星は取れてもそれ以上は望めません。
ですが一つ星を取るだけでもお店のコマーシャルとしては十分で、マネタイズは十分に達成できるのです。
こうなると安定して一つ星がいいというオーナーがいても不思議ではありません。
というかそういう流れになるのが自然でしょう。
お料理のボリュームがものすごく、最後のミルフィーユは無理してかけこんだように食べてしまいました。
すでに有名なお店だと思うので、ここでは個別の紹介は控えたいと思います。
明日は遠出をせずにニース市内を歩き回ります。