飲食店から好かれる方法|①嫌われる客とは?を検討する

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広尾 外苑西通り

高級料理店にせよ大衆的なお店にせよ、お店から好待遇を受けるコツは何でしょうか?

「お金をたくさん払う」と答える人もいるかもしれませんし、「店主とコミュニケーションをとる」というひともいるかもしれません。

しかし実際は飲食店の人は金払いがいい人だから待遇を良くしたり、店主とコミュニケーションをよくとる人だから裏メニューを出したりということはしません。

金払いが良くても面倒くさい客や横柄な客は、仮に顔はニコニコしていても「このお客はお店をお金でねじ伏せている」としかとらえていません。

また何のまえぶれもなくコミュニケーションをとろうとしても「いきなりずかずか入り込まないでほしい」が本音です。

 

では、なにが飲食店(料理店)にとって好待遇を受けるコツなのでしょうか?

答えはもちろん「好かれる」ことにほかなりません。

 

私は長いこと飲食店を経営し、激戦区を戦い抜いてきました。多くの飲食店にも行きました。

その経験のなかで、当然お店の側として「なにがお客がお店に好かれるコツか」は手に取るようにわかりますし、それをお客の側としてどう実践するべきなのかも知っています。

経験者なのだから当たり前かもしれませんが、ここではあなたが飲食店から好かれるコツを実現可能性が高くて、かつ簡単にできるものを紹介したいと思います。

 

飲食店に好かれるには?

まずは「何が嫌われるのか」を知ろう

「好かれる」の前に、大事なのは「何が飲食店にとって嫌われる行動なのか」を知ったほうが理解は深まります。ここで検討してみましょう。

 

私は西麻布で10年ほど高級店やバーなどを経営していました。

おそらくあなたは「西麻布は飲食店の激戦区だから舌の肥えた食通が多く集まるだろう」と想像するでしょう。

たしかに飲食店に通い慣れた人はおおいですが、意外なほど「この人はどこのお店でも嫌われるだろうな」というひとが多く、さらに本人に自覚がないことも少なくないのです。

読む人にとっては耳が痛いかもしれませんが、この後に好かれる手段を紹介するにあたってぜひ知っておいてもらいたいことばかりです。

 

それでは、もう少し見てみましょう。

 

お店の雰囲気を壊す

お店に嫌われる一番のお客は、ずばりお店の雰囲気を壊す客です。

これはお金持ちに多い傾向にありますが、「自分はお金を払っているんだからある程度わがままを言ってもいいだろう」と思っているのかもしれません。

静かなお店なのに大声で笑う、明るくて見通しのいいお店なのにカップルでベタベタするなどはわかりやすい嫌われるポイントです。

もちろん楽しければ大声で笑うこともあるでしょうし、カップルであればイチャイチャしたいのは誰でも同じでしょう。

しかし、物事には何にでも許容限度があって、明らかに周りの雰囲気を壊すようなレベルの場合はやはり嫌われてしまいます。

 

特別扱いをもとめる

つぎに、ほかの客と違う接客「特別扱い」を期待するお客もやはり嫌われる傾向にあります。

特別扱いはお店から好意的にするものなので、お客の側から求めると「なんとなく押しつけがましいなあ」と思われてしまうからです。

他の客には出さないような裏メニューを求めたり、忙しいにもかかわらず接客係と話し込んでみたり、いい席を用意されていないと不服そうな態度をとるなどは嫌われるポイントです。

 

飲食店の勤務は過酷なことでしられます。

そのため「好きだからやっている」人がながく続く傾向にありますので、自発的な行動はできても受動的な行動には後ろ向きな場合があるのです。

 

イメージと違うと不満になる

これだけ情報があふれている時代なので当然お客は来店するお店を事前にネットや口コミで情報を仕入れます。

「どこそこの有名店で修業したからおいしいだろう」「あの写真の席はゆったりしてよさそうだ」

このようにイメージするのは当然なのですが、だからといってイメージ通りにできているとは限りません。

飲食店にも忙しいときと暇な時では印象が変わってきますし、たまたまお客がイメージと違うシチュエーションに出会うということもあります。

事前のリサーチはもちろん「損をしたくない」という心理でするのですが、それはあくまでも一つの意見としてとらえ、最終的な判断はお客がそれぞれするべきなのです。

 

ネットや雑誌、テレビの情報は半分広告みたいなものです。

そのため丸呑みして期待すると、お店側は「この人は自分で価値を判断できない人だ」と思われて決して好かれません。

 

常にほかのお店と比較している

これは食べ歩きが趣味の人に多いのですが、ある程度飲食店を食べあるいた経験があるとどうしても評論家のような気分になってしまうことがあります。

ほかのお店を引き合いに出して「あのお店はこうだった」「あそこのほうが良かった」などのことを言いたくなる時もあるかもしれません。

お客にしてみれば「忠告をすることでお店のためになる」という善意でいうこともあるかもしれませんが、お店にはそれぞれ事情を抱えているので意見を求められるまでは言わないほうが得策です。

仮に意見を求められても、ためになる意見とそうでない意見くらいはお店側は見抜きますし、ほかのお店と比べられてもいい気はしません。

あくまでも個人的な意見としてそのお店の意見をいい、ほかのお店を引き合いに出さないほうが無難です。

 

まとめ

前述のとおり、飲食店での勤務は過酷なので好きでないと続けることはできません。

好きでできているからこそこだわりが強くなるのは当たり前で、お店側のこだわりに理解を示せないといつまでたっても好かれることはできません。

もちろん競争の激しいエリアになればなるほど顧客心理を手玉に取るので「他店では嫌われるお客ほどお得意様になりやすい」ということも理解しています。

しかしそれでは飲食店から自発的に好待遇を受けることはできません。それは押しつけがましく好待遇をやらされているだけなので、前者とは好待遇の質が全く違うのです。

 

 

面倒くさそうなお客、舌が肥えて厳しそうなお客は一見するとお店側にプレッシャーを与えますので気を引き締めて接するような気がします。

しかしそれではお店側がやらされている感を感じてしまいますので「飲食店が好きだから続けている」心理と矛盾があるのです。

 

 

飲食店から好待遇を受けるためには好かれること。これを説明してきました。

これは飲食店だけではありません。日常生活でも全く同じでしょう。

 

しかし、だからと言ってお店側の言いなりになってゴマをすれば好かれるのかと言われればそれは違います。

 

次に、積極的に好待遇をしたくなるお客とはどのようなお客なのかをご紹介します。


当ブログ運営 前場亮のご紹介


1973年7月11日生まれ
行政書士前場亮事務所と株式会社ワインブックスの代表をしています。


2014年まで西麻布で飲食店を経営。
ワインも得意で第3回キュヴェ ルイーズ ポメリーソムリエコンテストで全国優勝しました。

行政書士の専門分野は風営法・航空法・道路法です。
これらのすべての分野で影響力のあるサイトを運営しています。詳しくは

風営法の専門サイト

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モノを所有すること、保身、名誉が嫌いです。

行政書士 前場亮事務所
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