7月11日で45歳になりました。
今日は少し時間があったので、パヴィヨンブランドシャトーマルゴーの2005年を飲んでいます。
(たまに聞かれますが、一番好きなワインは白で、コルトンシャルルマーニュかディケムのイグレックです。)
これもなかなかいい!今がまさに飲み頃!
誕生日と言っても毎日の連続なのでたいしたことではありませんが、過去を振り返るタイミングとしてはいいかもしれません。
僕は18歳で飲食業界に飛び込み、20歳でカナダ、26歳でフランスにわたり、28歳でイタリアンレストランを開業し、30歳でソムリエコンクールで全国優勝します。
39歳で行政書士試験に合格して、今は赤坂で行政書士事務所を経営していて、今のところ満足する内容です。
自分でいうのもアレなんですが、ポイントで説明すると、うまくいきすぎで、思い返すだけで気恥ずかしくなります。
しかし、以前も紹介しましたが30歳からの5年間はどん底を這いつくばるような毎日でした。
で、35歳からの10年間で、何とか人に紹介できるような感じになりました。それが45歳の誕生日です。
誕生日なんで、すこし回想したいと思います。お付き合いください。
45歳の回想
どんぞこの数年間
30歳でソムリエコンクールで優勝したのですが、その前年の大会や別の大会で2位を2回連続で受賞しました。
「2位なんてすばらしいじゃないか」
と思われるかもしれませんが、2位というのは厳しく言えば”1位以外のそのほか大勢のひと”なので決してうれしくありません。
何が言いたいかというと、なんとしても優勝したかったのです。
「20日断食したら優勝させてあげる」
と言われたら本気で断食しそうなくらいに優勝が輝いて見えていました。
そうやってつかんだ優勝だったので舞い上がりましたし、調子こいてしまいました。
いやー。調子こいてたなー。
経験したことがある人もいるかもしれませんが、天井があれば後はあとは落ちる一方です。
ソムリエコンクールの優勝は、いつしか僕の実態よりも評価を上回らせ、そしてバブルは崩壊します。
本当に恥ずかしいのですが、30歳から35歳までは自分でも何やっているんだろうというくらい質の低い毎日を過ごしていました。
回想なんでいいますが人間の醜さや都合よさ、適当さは本当に見せつけられました。
他人事のように言っていますが、自分自身もどうだったかわかりません。
他人は自分の鏡だとすれば、自分が眺めた世の中の汚さが、そのまま自分の縮図だったのかもしれません。
本当にダメダメな数年間だったのですが、坂道を転げ落ち、信頼もお金も底をつきかけた時、明け方の六本木で
「もう人生リセットしよう」
と思ったのです。
リセットするためには、断捨離だ。
人も捨てた。
経歴も捨てた。
金はすでにないな・・・
なんだったら職業も捨てちゃえ。このさいいいっしょ。
「捨てた」といっても、実際には「捨てられた」というほうが正しいでしょう。
最初のころは捨てられるときに、状況が理解できず子犬のような表情をしますが、そのうち「ああ、またか」という表情ができるようになります。
後ろ足で砂をひっかけられるくらいなんともありません。
それくらい捨てられました。
もっとも、闇の中に一筋の光はありました。か細いものでしたが・・・
当時の僕と付き合ってくれたのは、まだ社会人経験もない学生アルバイト数人と、見かねて声をかけてくれた数人しかいなかったのです。
ありがとー!
バカなりに考える
少しうまくいくとすぐに調子に乗るバカな僕でしたが、
バカなりに「常に考える」ことはやめませんでした。
・次の人生どうしよう(なにで食っていこう?)
・僕はどうなりたいんだろう
・どうなりたくないんだろう
ほかにもいろいろ考えましたが、このような根源的なこともずいぶん考えました。
何で食っていくかに関しては、ビジネスを成功させるしかありません。
ただしこの年になったら正直ビジネスのプライオリティは一番ではありません。
では、どうなりたいか?どうなりたくないか?
いろいろありましたが、どうなりたいかに関しては、
「当たり前のことを当たり前にできるひと」
これに尽きると思います。
人間性であれば元気であったり謙虚であったり、
わからないことをわからないと素直に言えたりということや、
ビジネスであれば品質や顧客心理やリスクマネジメントなど、
人付き合いであれば裏切らない、本音で接する、人情を理解するなど
いろいろありますが、きちんと向き合って接するようにしています。
先生と呼ばれる・・・
ここ数年で、すっかり先生と呼ばれることに慣れてしまいました。
行政書士業務は、風営法、道路法、航空法ですでにある程度の実績が残せたと思っています。
新参ではありますが、とはいえもう新人ではありません。
行政書士のクライアントは、特に情報に関して社会的に弱者なことも多いです。
間違いをしそうなクライアントであれば「なぜそれがダメなのか」からアドバイスをする、
ビジネスに僕の知識・経験が必要なクライアントには最高のクオリティを提供する。
そうやって今後も頑張ります!
・・・誕生日だってのに、なに語ってんだー。
それにしてもパヴィヨンブランマルゴーうまいなー。
すでに酔っぱらったぞ。