僕は21歳のころカナダのバンクーバーにいました。レストランビジネスの面白さに目覚めた僕は英語をしゃべるようになりたくなったのです。
ショボイ話なのですがカナダに行くまでの僕はダメダメで、あまり自分のことが好きではありませんでした。
カナダでは日本語がしゃべれない分、そんな自分ともずいぶん向き合い、「これからはこういう自分になろう」という指針を立てたのです。
その指針は、実はとあるモテ本(どうすればモテるかとかのハウツー本)に書いてあったのですが、単なるモテ本の域をはるかに飛び越えて、「人間こうあるべき」論を叩き込まれたような衝撃があったのを覚えています。
通常のモテ本はファッションとか髪型とかデートとかの「とりあえずこうしておけ」的な薄っぺらい内容なのに、僕が参考にしたその本は骨っぽく、内側から変えてくれるに十分な読みごたえとしっかりとしたロジックを持っていたのです。
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