富岡駅|福島原発の限界駅(3年目)

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毎年夏のこの時期にお決まりになりましたが、ことしも福島原発の直近の駅「限界駅」を訪問しました。

1回目は3年前、竜田駅が偶然にも村おこしの夏祭りを開催するときでした。

2回目は2年前、ほとんど変化はなかったのですが、少しずつ復興の影が見えてきたころでした。

去年はわけがあっていけませんでしたので、今回が3回目です。

限界駅が富岡駅まで伸びましたので、竜田駅はスルーして富岡へ・・・。

 

ごめんよ竜田駅・・・。

 

でも竜田駅は通り過ぎるときに眺めてみたのですが、まだ復興は全然先。

今回いきました富岡駅は、電車で福島第二原発を通り過ぎるのですが、そのときに若干緊張したのを覚えています。

なんと距離にしてわずか4キロしか離れていません。

実際に遠目で確認できるところまで近づいてきました。

 

富岡駅

竜田駅よりもさらにひどい現状

駅を降りると↑のようになっていて、竜田はまだ街の面影があったのですが富岡は完全に壊滅状態でした。

毎年お盆の時期を選んでいくのは、この辺りの工事現場はほとんどが公共工事で、そのためお盆を狙っていくと工事は行われていないのです。

そのため本来は行っちゃいけないようなところにも行き放題で、今回も結構な無茶をしました。

 

 

海岸のほうに進んでもこのありさまです。

これも仕方がないのかな・・・ここに住もうだなんてだれも思わないのでしょう。

僕のようなもの好きも全くゼロで、限界駅マニアがほかにもいそうものなのにそれっぽい人には誰もあいませんでした。

 

海のほうにすすむと早速設置された津波除けの防波堤。

まだできて新しいのが見てわかります。

立ち入り禁止の札が出ていましたがここはしかとして進みます。

防波堤のさきから福島第二原発がそびえて見えます。

この日は台風が近づいているからか、波が強くそのため視界が白く曇って見えます。

自宅に戻って腕をなめてみるとしょっぱくて、汗のしょっぱさとは明らかに違う強烈な潮の香りが感じられます・・・。

 

しばらく進むと富岡漁港入り口の看板が出ていました。

ただし、見てお分かりのとおり漁港なんてどこにもありません。

すべて飲み込まれてしまったのでしょう。

防波堤ではさまれたエリアは波も穏やかで、こう言っては失礼ですが思ったよりも海はきれいで透明度も高かったです。

漁船が二艘ほどあるのですが、観光客向けの釣り船で、おそらく商業漁業はまだできていないかもしれません。

 

 

たくましいと思ったのが、この日は猛烈に熱く、よく見ると海水浴客がいて楽しそうに遊んでいるのです。

ファミリーからすれば富岡は人もいないし砂浜はきれいなので穴場なのでしょう。

気にする人は気にするかもしれませんが、気にしない人にすればレジャーにもいいかもしれません。

一通り歩いても2時間もすればすべてを見られてのですが、もちろん飲食店も売店もどこにもなし。

小腹がすいたので駅に戻って駅そばをすすります。600円。高い・・・。

 

こんなことを書くと批判されるかもしれませんが、僕は世の中ゼロサムだと思っていて、福島原発の件は本当に痛ましいし許すことはできないですけど、これもゼロサムだと思っています。

日本人が高度経済成長を通過するにあたって電力が必要だったのですが、多分に人間の欲望を満たす目的が強かったのではないでしょうか。

危険性を直視しないで欲望のままに原発の電力を使ってバブルというこの世の春を謳歌し、事故が起きればなぜ原発を作ったのだと袋叩きにする、ここに人間の醜い本性がすべて現れている気がしてならないのです。

 

また来年、この時期に訪れたいと思います。

 


当ブログ運営 前場亮のご紹介


1973年7月11日生まれ
行政書士前場亮事務所と株式会社ワインブックスの代表をしています。


2014年まで西麻布で飲食店を経営。
ワインも得意で第3回キュヴェ ルイーズ ポメリーソムリエコンテストで全国優勝しました。

行政書士の専門分野は風営法・航空法・道路法です。
これらのすべての分野で影響力のあるサイトを運営しています。詳しくは

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モノを所有すること、保身、名誉が嫌いです。

行政書士 前場亮事務所
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