北千住に引っ越してそれまでとまるっきり変わったのが自炊をするようになったことです。
引っ越す前は自宅の周辺にスーパーがないというなんとも世知辛いところに住んでいたので自炊はほとんどできませんでした。
引っ越すときにこれじゃあいかんのでできればキッチンはそれなりに設備があるところにして自炊をしっかりやろうと思っていたのです。
もともと料理は好きなので自炊は全く苦ではありません。
これまでのうっぷんを晴らすかのように引っ越し後は自炊をしているので逆に飲食店に行けていないという状況です。
そして今日、ついに足立市場という穴場を見つけてしまいました。これがとどめだと思います。
ご近所でなくても自信をもってお勧めできます。
海鮮モノのラスボス 足立市場
一般客もOKの海鮮市場
軽く調べたのですが、東京卸売市場は都内に何か所かあって、都が全体を運営してその中に専門店がテナントとして入っているという形態のようです。
そして足立市場は都内で唯一の魚介専門の市場で、ホームページを見るとどうやらほかの市場に比べて一般客に対してオープンな雰囲気のようです。
市場は北千住駅から歩くと10分くらい、自宅からでも15分で到着します。
市場といえば何といっても築地が有名です。
ただし築地市場はあまりにも大きすぎてどこに行っていいかわかりませんし、働く人もせわしなくて一般客にはやや敷居が高いと思うと思います。
ところが足立市場は見ての通り人影もまばらで、そのため働いている方たちも比較的親切な気がします。
市場というと人でごった返して威勢のいい声が飛び交う姿を想像しますが、こちらは控えめな感じ。すこし心配になるくらいです。
大通りから市場に入ると右手にご飯屋さんがあります。
おいしそうではありますが、少し閑散としすぎて入るにはややハードルが高いですね・・・。
少し進むと乾物類のコーナーになります。ここで一気に不安になります。「海鮮はどこにあるんだ!」と。
市場に来て海鮮モノがないとなるとそりゃあ不安です。ところが!
乾物コーナーを抜けると魚介類独特の海の香りが漂ってきます。「ここだ!」そう思って先に進むと・・・
じゃーん!
見ての通り、市場のイメージそのまんまの景色が広がります。
一人で見て回っても30分くらいあれば全部回れるくらいの広さです。ただし種類は多いし一般客には手に入りづらい食材なんかも小売りしています。
今回伺ったのは午前10時でした。市場は早朝から営業していますので店じまいのころでしょう。
そのため市場はひと仕事終わった感があって、ゆったりとした時間が流れています。
市場というと飲食店とかの業者の人しか購入できないようなイメージがありますが、こちらはそうではありません。
僕のような一般客でも小売りで買えますし、難しそうな顔をしている店員さんにも勇気を出して話しかけると案外親切にしてくれます。
↑の方はマグロの解体の時に使う包丁を研いでいました。
マグロを語らせたらすごいことになりそうで面白そうですが、そこまで仲良くなるのは至難の業なのでここはスルーします。
ちなみに、飲食店の方とかのプロは朝の8時くらいまでがピークで、それ以降はのんびりしているとのことでした。
実際にプロの方と見えるかたもいらっしゃいますがまばらで、一般の方のほうが多かったように思います。
今日は毛ガニを買いました。
・・・フフフ・・・毛ガニには申し訳ないですが今晩は塩ゆでだな・・・。
毛ガニの断末魔と僕のニヤニヤがとまらない・・・。
市場といえば↓のカート。オラオラ感はなく、謙虚な感じ・・・
築地のカートのイメージは「バッキャロー!あぶねえじゃねえか!」なんですが、こちらはそんなことはありません。
むしろカートがよけてくれます。
市場というと雰囲気に押されて気おくれしてしまう人もいるかと思います。
こちらはその中にあってのどかな印象ですのでとっつきやすいです。
市場の雰囲気も味わえて、鮮魚もいいものが安く手に入ります。
土曜日も営業していますのでお勧めです!