4月2日に新しく株式会社を設立しましたのでお知らせします。
まだ事業が始められないので(許可申請中のため)、現段階では予定のことが多いのですが、事業開始ができましたらまたご報告します。
事業目的はワインのECサイトの運営で、おそらく7月の開業になると思います。
ワイン業界への復帰は、じつに12年ぶりになります。
打ち合わせとかで新しい生産者やキーワードが出てもまったくわからず、完全に浦島太郎状態です。
わかっているふりをするのが苦手なので、「〇〇ってなんですか?」と聞くと、結構簡単なことらしく、苦笑されることが結構あります。
いろいろご心配をおかけしますが、ゆるい感じでやっていきますので、できれば温かく見守ってくだされば幸いです。
登記場所は行政書士前場亮事務所の同じビルで、534が行政書士前場亮事務所、536が新会社です。
株式会社ワインブックス
登記しちゃった
新しい会社の名前は、「株式会社ワインブックス」といいます。先日登記しちゃいました。
株主は100%僕で、役員も僕一人なので完全な個人会社です。
個人会社とはいっても内向きな事業を展開しようとか節税目的のペーパー会社とかということではなく、それなりに準備をして思いを込めています。
現在はクラウドファンディングとかエンジェル投資家とかの存在があって、以前より格段に資本を集めやすくなったと思います。
ですが株主や資本関係はシンプルなほうがいいと思っていて、特にスタートアップの場合は資本と経営は分離していないほうがやりやすいと思っています。
事業目的
株式会社ワインブックスの事業目的は、酒類の販売業と飲食店の経営です。
7月にワインのECサイトの開業を予定していて、それがメインになると思います。
飲食店の経営については、以前体調を崩して引退した経緯があって、一応定款の目的欄に入れていますが今のところ予定はありません。
飲食店経営を引退した理由は、一番は体調を崩したということですが、インターネットと法律を勉強したいと思ったことも大きいです。
法律に関してはまずは行政書士試験の勉強が楽しくて、めっちゃハマりました。
特に憲法が好きで結構細かい判例や意見の対立なども深く勉強しました。
試験は憲法、行政法、民法はほぼ満点で、それくらいハマったのですが、逆に一般知識の最後の文章理解とかは2年連続全問不正解というわかりやすいものでした。
インターネットの勉強は、サイトを作ることができるだけではだめで、それを表現するためのデザインや世間に送り出すSEOの技術が必須です。
また、マネタイズに結び付けるにはマーケティングの知識も必要で、これらを行政書士事務所の運営に生かしたところ、目に見えて成果が表れるようになりました。
そうこうするうちに、「これってワイン事業にも生かせるんじゃないか」と仮説を立てたのが会社設立のきっかけです。
日本のワイン業界とIT
ここからは完全にぼくの考えなので、一つの意見としてお読みいただきたいのですが、いまのところ日本のワイン業界はITの導入が遅れていると感じていて、ここに一つのチャンスがあると思っています。
例えばグーグルで「ワイン 通販」と検索しても、主だったところは4~5個に絞られてきて、それ以外にめぼしいサイトは見当たりません。
また、楽天やアマゾンなどのモールも安売りのサイトに結局は収れんされてしまい、品質にこだわったサイトはほんの数社に限られてしまうのです。
そのためワインファンが本当に欲しいワインをどこで買えばいいのかいまいちわかりにくいし、あったとしても認知度が低いので信頼性に乏しいのです。
また、サプライ側もITに対して否定的なスタンスのところも多く、「ワインは対面して販売するもの」「レストランやワインバーで楽しむもの」という考えのところも少なくありません。
これは笑い話なのですが、インポーターさんに取引依頼を願い出ても
「インターネットショップだけのところとはお付き合いしません」
と断られることも多く、こうなると拒絶反応に近いかもしれません。
そのような中で新規開業に協力してくれたインポーターさんには感謝の気持ちでいっぱいです。
過去の反省と経験
僕は以前飲食店を経営していたのですが、その時の未熟さを法律を勉強したことで痛感することが多くありました。
本当に恥ずかしい話なのですが、飲食店の世界しか知らなかったので、世間の常識と違う常識を信じて疑っていなかったのです。
細かいことは避けますが、法律を勉強したことで物事を俯瞰でとらえることができるようになったし、視野が本当に大きく広がりました。
今まで見えなかったことが見えるようになったので、それは大きな進歩でした。
一方で、過去の飲食店の経験は僕にとってはやはり財産で、なければならないものだったとも考えています。
多くの人と出会えたし、その中には普通に生活したのではとても出会えないような人とも親しくさせてもらいました。
無知無能、ダメダメだった僕にワインという素晴らしい世界を教えてくれたのも飲食店での毎日でした。
18歳から42歳までの24年間は、僕にとってのまさに青春で、感謝しかありません。
行政書士事務所は?
行政書士前場亮事務所は、もちろん続けます。
というか、行政書士業務ほど面白い仕事はなかなかないと思っているので、絶対にやめません。
現在行政書士事務所の運営はおおむね好調で、多くのクライアントから依頼をいただいています。
もっとも僕の場合、行政書士業務は最初から自分一人で完結できるビジネスとしてとらえていたので、ペースを自分でコントロールすることができます。
どのような割合になるかはわかりませんが、ワインブックスに合わせて柔軟にやっていきます。
僕は年齢もことし46歳で(46ですぜ!)、また、クライアントのビジネスのお手伝いをするのが仕事なので自分の会社設立といっても正直感慨とか気負いとかは感じていません。
ワインブックスはゆっくり、ゆるい感じで続けられればそれでいいですし、僕自身もすでに野心丸出しの年齢でもありません。
もっとも、行政書士事務所の運営だけで十分に楽しい毎日を送らせてもらっているので、何もいまさら新会社を作って面倒を抱えなくても、という気持ちもあるのはその通りです。
色々考えたのですが、ここは理屈とかではなくて、単純に後悔したくない気持ちに従いました。
どうなるかは本当に全くわかりませんし、速攻撤退するかもしれません。
その時はまたこちらでご報告します。