南フランス旅行も後半です。
前半はモナコとかエズ村とかの観光地を巡りましたが、ここヴィルフランシュ シュル メールは一転して庶民的な漁師町です。
これは別に最初から知っていたわけではなくて、面白そうだとバスを降りて宿をとってしばらくしたら気づいた次第なのです。
行きかう人は日常間丸出しですが、街並みはうつくしく、海沿いの景色も歩いていて心地がいいです。
ヴィルフランシュ シュル メール
行き方
ニースからモナコを経由してマントンに行く世界でコスパナンバー1の公営バス(100番)があります。
ニース寄りのLA CROITEという停留所で降りると海寄りにすぐに観光案内所がありますのでそこで地図とホテルの情報をえられれば特に不安はありません。
イバンとアンドレア(≧▽≦)
今回は正月なので完全なオフシーズンですが、街全体は観光客もいなくてホテルやレストランは選び放題です。
逆に言えば夏のハイシーズンはひょっとしたら込み合うかもしれません。
海沿いを歩く
今回は海沿いのホテルに宿泊したのですが、なんともフェミニンな部屋でこっちが恥ずかしくなってしまいます。
僕の場合は寝るだけですからいいですが、カップルで訪れたほうがこの部屋にはいいかもしれません。
海沿いは土曜日ということもあって静かな雰囲気でした。
モナコに比べると波は荒く、マントンよりもさらに荒々しくて、やはりモナコの局地的気象条件が整いすぎているのでしょう。
これは個人的な趣味ですが岸壁に波の音は聞いていて心地よく、時を忘れて聞き入ってしまいました。
漁師町らしく実用的な漁船が並びます。
モナコの観光客船シリーズとはえらい違いですが、これが普通なのだと思います。
旧市街を歩く
海岸線をある程度歩くと、今度は旧市街を歩きます。
旧市街はマントン同様古き良き時代をほうふつとさせる街並みで雰囲気があります。
急な階段に沿って住居が並びます。
こういう街灯が照らすレンガつくりの街をあるくと異国情緒たっぷりでいいですね。
とてもきれいなマンションとはいきませんが、日本の民泊と同様にこういうところに宿泊施設があればぜひ利用したいと思いました。
そういう目線はもちろん日本に期待外国人にも多いと思います。
整理された都会的なホテルだけではなく、民家そのままの施設でも需要はあるかもしれませんね。
LA BELLE ETOILE
旧市街を歩くと一つだけ際立っておしゃれでこじんまりとしたレストランを見つけました。
正月シーズンはマーケットがストップしますので営業しているレストランは観光客向けのお店ばかりです。
しかしこちらはファサードで伺うと本日から新年の営業開始とのことでした。
詳しくは別ページでご紹介しますがここがまた大当たり!
2017年オープンとのことでまだ知られていませんが、ヴィルフランシュの魚介料理を現代的にアレンジしてしっかりとレストランの料理に仕上がていました。
おそらく近いうちにガイドブックなどに紹介されるかもしれません。
内容に比べるとお値段も38ユーロと安く、近くにお越しの際には是非お勧めします。
夜の海岸線
前述したLA BELLE ETOILEでお店の人にお勧めされて調子に乗ってグラスワインを飲みすぎてしまい、完全に酔っぱらい状態。
ホテルに戻って軽く昼寝をしました。
起きると5時過ぎで、すでに陽は暮れていました。夜中の海岸線もよさそうです。
夜はさすがに人影はほとんどなく、やや緊張しました。
おそらくモグリだと思うのですが夜釣りをしている人もちらほらいて、ビールを飲みながら投げ釣りをしているのです。
これがまた気持ちよさそうで、クーラーボックスを除くと全く釣れていないのですが、釣果はどうでもいいのかもしれません。
7時を過ぎると徐々に飲食店も閉店しますし、「夜はこわいもの」という常識なのかもしれません。
ただし宿泊したホテルに併設のカフェは深夜1時までで、おそらく70歳くらいのおばあさんが一人で切り盛りしています。
日本であればホテルのカフェの店員さんが70歳ひとりというのはやや無茶かもしれませんが、フランスではこれくらいは普通です。
詳しくは省きますがどのような職業でも人生の終わりまで貫徹できる社会システムになっていて、例えば日本ではアルバイトがやるような飲食店のウエイターでもずっと続けられるのです。