エズ村はモナコとニースの中間点のやや内陸にある小さな村で、村全体が観光地になっています。
モナコやニースからはバスで簡単に行けますし、半日あれば十分に回り切れますのでお時間のある方は試してみてはいかがでしょうか。
エズ村へはモナコから112番のバス
今回はモナコのモンテカルロ・カジノの停留所から行きました。
公営バスの112番で15分程度ですが、このバスは一日に5~6本しか出ていません。
今回は11時50分の出発でしたが、停留所の周りにはカフェがありませんのでカジノに隣接する公園で暇をつぶしました。
これはタイミングが悪かったのかモナコの街全体がいたるところでビルを建設していたり、あるいは改装中のため環境は決していいとは言えません。
さらに付近は交通量が半端なく多く、できれば時間を定めてぴったりにいくのがいいでしょう。
バスは出発するとじゃんじゃん内陸側をのぼっていきます。
海岸線沿いを上がるのですが、高台のカーブであっても荒っぽい運転はそのままです。
見渡すとすでに街が雲に覆われていることに気づきます。
僕は高所恐怖症なのでとてもじゃありませんが見ていられません。
停留所につくといかにもな一本道が見えてきます。
正月で観光客は多いのかとは思いますが観光案内所はクローズ!
ただしその一本道をひたすら上っていけばすべての見どころを見られるようになっていますので観光案内所は必要ないかもしれません。
エズ村は石灰岩の岩肌をくりぬいて村にしたイメージです。
一本道の上り坂はいくつかの道に分かれれますが絶対に見失わないようにできています。
観光で成り立っている村なのでそのあたりは面倒くさくならないようにできているのかもしれません。
マントンでもあったのですが、村の中心部に教会がありました。
中に入るとひんやりして静寂な雰囲気が漂います。教会だからそりゃそうか。
ここでもゆっくりしました。
無数にある宗教画は見ているだけで興味をそそられるもので、少し勉強すると楽しみが深まるかもと思いました。
村の頂上はサボテンだらけの熱帯公園になっています。入場料は4ユーロ。
イソギンチャクみたいなサボテンが無数にありますが、これ目当ての人は相当なマニアでしょう。
僕はサボテンには興味がないのですが、公園が頂上になっているので頂上に行くために入園料を支払うことになります。
正直に言うとこれは完全に観光地の特権ビジネスで、がっかりする人はおおかもしれません。
ただし4ユーロ払うだけの景色は楽しめて、ちゃっかり文句が出ないようになっています。
エズ村にはシェーブルドールという高級ホテルレストランがあり、これを目当てに来る人も多いのですが、そうでない場合は3時間もあれば見どころはまわれるかもしれません。
道の両脇にはびっしりとお土産屋さんやカフェやレストランが並びます。
今回は白身魚のソテーにポロねぎをクリームで煮込んだものを添えたランチをいただきました。
やや冷めた言い方をすれば正月は流通がストップするので本当にいいレストランはこの時期にクローズします。
逆に言うと営業しているのは観光客向けのお店が多く、がっかりさせられることも多いのです。
そんな感じで(表現が悪くて申し訳ないのですが)たいして期待していませんでしたがお食事もおいしく、雰囲気もよかったです。
デザートがついていたのですがバスが出発する時間に間に合わずにいただかずに出てしまう羽目になりました。