缶コーヒーのBOSSのCMがいい。
上京してショービジネスにつこうとするミッツマングローブさんを「目を覚ましてくれ」とほおをたたく徳光和夫さん。
青春の一幕として、自分の成長や様々な利益を考えて、大事にしてくれた人を裏切らなければならないときはあると思うし、僕自身も振り返れば何度かあります。
挿入歌がまた最高で、ちあきなおみさんの”喝采”です。
いつものように 幕があき
恋の歌 うたう私に 届いた報せは
黒いふちどりが ありました
あれは 三年前 止めるあなた駅に残し
動きはじめた汽車に ひとり飛び乗った
ひなびた町の 昼さがり
教 会の前に たたずみ 喪服の わたしは
祈る言葉さえ 失くしてた
人は生きている限り、どこかで自分を演じていて、一日の始まりは、いってみればステージの幕が開くようなものなのかもしれません。
僕がうらぎった人と同じ数だけ、僕を裏切った(とおもっている)人もいると思う。
でも、人間はそれぞれ事情を抱えて、それぞれの判断で道を選んでいるのだと思う。だから、気にしないでほしいと思う。
僕だって人間だから、愛や情熱を注いだひとや、あるいは信じていた人が離れていったときは、「なんだあの野郎!裏切りやがって!」という気持ちもあるし、”そんなことは気にしていない”なんてことを言えるほどできた人間でもない。
でも、その人たちは、それぞれに理由があって、もちろん僕に原因があって去っていったのだと思う。
僕にたいして「裏切ってしまった、不義理をしてしまった」と思っている人もいるかもしれない。それも、まあ、いいじゃあないか。あなたが、あなたを裏切った人に様々な思いを抱えて生きているように、僕も抱えて生きていこうと思う。
僕だって、もう、ありがとうともいえない、謝ることもできない。でもそうやって人は深みを増していくのだと思う。
僕もそれなりにそれらの思いをうけて、いつかは人生の糧になると思って一生懸命生きていこうとおもう。