西麻布や六本木で遊び歩いている人であれば有名かと思いますが、「なぜこの場所にこんなお店が?」というサプライズ感を求めているのであれば青山霊園ふもとのかおたんラーメンをお勧めします。
サプライズ感は、たとえばカップルであれば男性が女性に誕生日プレゼントをしたり、プロポーズをするときにするものだとおもいます。
この場合、基本的には「さげておいて最後にあげる」というのが原則です。
たとえばプレゼントをすることを忘れていたふりをしてサプライズでプレゼントを渡すとかはよく使う手法ではないでしょうか。
しかし、かおたんラーメンはその逆で、六本木や西麻布というおしゃれでクールな街にありながらプレハブのようなほったて小屋という「あげておいて下げる」サプライズなのです。
かおたんラーメンは西麻布の交差点からあるいて3~4分ほどの場所にあって、六本木の駅からも歩けば10分ほどはかかると思います。
周囲はおしゃれでいかにも芸能人が好きそうな飲食店が並びますが、かおたんラーメンの一角だけ終戦直後にタイムトリップしたんじゃないかと思うような門構えです。
おそらく開業以来一度もリニューアルしていないのか、トタンの外壁は陽に焼けてうすくはげています。
お店のロゴもどこかウケを狙っている気がしてなりません。どうしてもダメ感を感じてしまうのです。
よく見ると入口の上に「かおたんラーメン入口」と手書きで書いてあります。
キティちゃんのシールも貼ってあって、ここまでダメな雰囲気は出そうと思って出せるものではありません。
おそらく店員さんは「どこが入口かわからないだろうからせめて案内だけでも書いておこう」と思ったのかもしれません。
親切心はあるのかもしれませんが、字にダメ感を感じるからか、ラーメンがラーメソに見えます。
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