フレンチ

ターブル ドゥ クドウ|三島駅のおしゃれフレンチ

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出張で三島駅に行きました。

 

遠出をするときはできるだけ1時間くらい前につくようにしておいしそうなお店に行くようにしています。

今回はフレンチでしたが、ラーメンの時もありますし、ウナギの時もありますし、海鮮丼の時もあります。

 

選ぶ基準はカンしかありませんが、ネットで調べて目立っているところを見繕います。

たいていフレンチかイタリアンかラーメンが候補に入ります。

やはり特産物のものを生かした料理であればそこにしようということになりますし、そうなると自然とえらばれていくことになります。

特産物とかでピンとこない場合はカンしか頼るところがありません。

三島駅は特産というものがなさそうで、全くのカンで選びました。

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今回お邪魔したのが三島駅から徒歩2分程度のターブル ドゥ クドウさん。

ほぼ間違いなくクドウさんというシェフのお店だと思うのですが、大きなビルの1階にあって、おそらく地元では有名な方なのかもしれません。

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天井もたかく、内装も大変におしゃれです。開放感があって都会的なセンスがあります。

 

少し辛口になりますが、お店全体に元気がなく、それがお料理にも出てしまっている気がします。

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盛り付けのセンスもいいし、メニューも豊富なのですが、なんというかいろいろと惜しいなあと思うお店でした。

 

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赤坂 ビルボケ|パリのビストロそのまんま過ぎるフレンチ

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事務所からTBSまで歩くと大通りがあって、有名店は少ないのですがおいしくてこじんまりしたお店がたくさんあります。

こちらのビストロ ビルボケさんはその中でも「いかにもパリらしい」お店としてお勧めしたいフレンチです。

 

フレンチといってもファサードはとてもカジュアルで、カフェだとと思っている人も多いのではないでしょうか。

しかし、夜のメニューを見るとワインに合いそうなメニューがずらり。全部フランス語で注釈があります。

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僕は26歳のころ1年ほどパリに住んでいたことがあるのですが、こちらはよく通っていたパリのビストロにとてもよく似ていて気に入っています。

普通はフランス料理というと豪華でオシャレなコース料理を想像すると思いますが、実際にパリのレストランでもそういったお店はごく少数です。

ほとんどは気の置けない家庭料理の延長のようなお料理を良心的な値段で提供しているのです。

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こちらのビルボケさんはその雰囲気通り、ステーキも鶏のクリーム煮込みも気取らないというか、「日本人が好きそうなフレンチ」にアレンジしないで提供しています。

また、店内はフランス語のラジオがひっきりなしにかかっています。おそらく店主はフランスでの修業経験がある人なのだと思いました。
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麻布十番 フレンチ レストランパナメ|グランメゾン出身のシェフの店

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麻布十番にある小さなフレンチレストラン パナメは麻布十番の商店街から少し入ったビルの2階にあります。

麻布十番はご存知の通りクオリティの高いお店がたくさんあり、そのため飲食業界の人からすると、麻布十番は(開業するのは)あこがれの街と言えます。

そういう立地ですので(目立たなければ長続きできませんので仕方ありませんが)六本木や西麻布まではいきませんが今風ではありますが内容と料金が見合っていないお店にあたることも多いのが多くの人の意見かもしれません。

その中にあってこちらはしっかりとした技術のフレンチを手ごろな値段で楽しめて、温かみのある接客を受けられるお店として自信を持ってお勧めできるお店です。

 

お店は20席ほどのこじんまりとした規模で、かわいらしく清潔感があります。・・・が、雑居ビルの2階にあって、一階のアプローチは不安になるくらい貧相です。

これをデメリットととらえるかどうかは人それぞれですが、後述しますが内容は抜群なので逆に信頼できるというか、安心感があります。

 

 

オレンジを基調としているのですが、南フランスを意識しているとかそういうものではなくて単純にオーナーシェフの趣味らしいです。

 

今回いただいたのは2800円のランチセット。前菜とスープ、メインディッシュとデザート、コーヒーのラインナップです。

いわゆるプリフィクスで前菜とメインディッシュはそれぞれ5品ほどから選べるようになっています。

 

前菜は魚介類のサラダ。

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小エビとホタテ、タコが根野菜のマリネとたっぷりのサラダ菜に合わさっています。

ドレッシングがおそらくコリアンダー風味になっていて、新鮮なサラダを口にすると後からスパイスの香りがほんのり感じられます。

見た目もかわいらしくセンスを感じますが、魚介類はすべてジャストな火の通りで塩加減もちょうどよく、技術の確かさを感じます。

また、スパイスの香りも強すぎずちょうど素材の良さを引き立てるくらいに調節されています。

 

本日のスープは桃の冷製スープ。これが絶品!

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桃の風味が十分に感じられながらも甘すぎず、なめらかできめ細かく、うっとりする口当たりでした。
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渋谷フレンチ ラチュレ|これが東京ジビエのスタンダード!

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ラチュレはもともとは神南にあったDECOTというジビエを専門にしたフレンチだったらしいのですが、青山に場所を変え、リニューアルしてオープンしたフレンチです。
ジビエを得意としていてコース料理のほとんどにジビエを織り交ぜています。

ジビエ(鹿・熊・キジ・鴨などの野禽類)を得意とするシェフは多数いまして、フレンチ業界の中では「ジビエを扱えてこそ一流のシェフ」という潮流があると思います。
実際にフランスの星付きレストランでも、特にグランメゾンではグランドメニューには必ずジビエを用意し、かつ、それが一番力の入った一品だということも少なくありません。

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では、ジビエが得意だとするフレンチとジビエを専門とするフレンチではどのような違いがありますでしょうか?

ジビエはいってみれば”最後の見せ場”としてひときわ光を放つものなのですが、専門としてしまうと見せ場が分散してしまい”どこが見せ場なの?”とお客に疑問を持たれてしまう可能性があります。

ラチュレは後述しますがいろいろと思い悩み、葛藤がある中で一つの結論を出し、自信をもってその難題に取り組んでいるお店です。

 

 

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お店は渋谷駅から徒歩10分ほどの場所にあって青山学院大学のとなりです。近隣にはラブランシュやドンチッチョなどの有名店が並びます。

青山通りから横道に入り3分程度でお店に着きます。立地は大変に便利でフレンチとしては申し分ありません。

 

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扉を開けるとメートルが出迎えてくれます。前日まではなじみのお客のみのプレオープンだったらしく、なんと僕が一番目のお客らしいです。

店内はジビエを専門とするには意外なほどかわいらしく、いわゆる女子好きのするフレンチのようです。

 

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テーブルセッティングもシンプルです。変わった形の木のオブジェがありますがこれがバターナイフです。見た目は斬新ですがはっきり言ってこれは使いづらい・・・。

簡単な説明のあと、料理です。いただいたのは7800円のディナーコース。

アミューズの一皿目はおそらくスぺシャリテだと思いますが、鹿の血をつかったマカロンです。

 

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おそらくカカオと合わせて仕上げていますが鹿の血の血なまぐささを極力おさえて、かつ鹿らしさを殺さずに絶妙のバランスに仕上がっています。

シェフは自ら猟にでかけ、命の大切さをわかってほしいと力説していました。
「肉や血は利用されるけど、皮は利用されていないのでなんとか表現したかった」との説明通り、鹿皮の上にマカロンを添えています。

 

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南青山フレンチ メイユー アヴニール ア トーキョー 完全ガイド!


まだ8月にオープンしたばかりのフレンチ、メイユー アヴニール ア トーキョー。内装もおしゃれでかわいらしく、接客も丁寧、さらにお料理も華やかで技術がしっかりしていますのでお勧めしたいレストランです。

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お邪魔したのはお盆の期間だったので限定ランチのみの提供でした。

飲食店の関係者ならだれでもわかると思いますがお盆期間中は市場がストップしますので品数を多く用意するのは大変なリスクを伴います。

そのため限定メニューにするのは仕方がないことだと思いますし、ある食材の中でできる限りのことをしようというスタンスがベストだと思います。
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西麻布 オオハラ エ cie|フレンチビギナーに猛烈お勧め!

 

大原正彦シェフが2000年にオープンしたフレンチレストランです。

レストランオオハラ
西麻布の交差点から1分程度ですが、迷ってしまう人はいるかもしれません。六本木通りから一本奥に入ったところにあります。対面はイタリアンがあります。

綺麗に整理された入り口から期待感が持てます。

レストランオオハラ
ファサードはこのような感じです。地下一階ですが、半分吹き抜けになっていて、さらに贅沢なスペースが店内手前にあるため閉鎖的な感はありません。

レストランオオハラ

店内エントランス前。右側が店舗で左側は採光のある空間です。ここでテラス席でもやればいいと思いきや、営業に使っている様子はありません。パーティーなどでも使わないのでしょうか?

 

 

テーブルセッティングは極めてシンプル。麻昆のトップとクリストフルのカテラリー、水用のグラスと花が一輪。店内は白とベージュで統一されていて、見方によってはクールに映ります。レストランオオハラ テーブル

逆にいえば、飽きの来ない造りといえます。2000年のオープンから大きくはインテリアは変更していないと思います。内容で勝負という意気込みを感じます。

 

いわゆるデザイナーズ系のレストランはオープン時は集客できるかもしれませんが、インテリアで集客しようとする意図が丸見えなので内容が伴わない場合が多いのが現状です。こちらのようなシンプルで清潔な内装はいわゆるしっかりと修業したシェフのお店などでは最適なのではないでしょうか。

 

お料理

1 メニュー

オオハラ メニュー

今回はランチに利用しました。

メニューは2800円、3800円、4800円、6000円です。いわゆるプリフィクスのメニュー構成で右側に並んだ中から選んでいくというものです。

見てわかるようにびっしりと料理が並びますが、もちろん付け合わせではあるかもしれませんが、同じ食材の使い廻しは見当たりませんでした。

おそらく全体で20席。びっしり入っても15人程度の店内ではないでしょうか?それに比べるとしっかりとメニューをそろえている印象です。選ぶ楽しみがあって、シェフの得意分野なのかもしれませんが、ジビエが多かったです。

 

スターター

オオハラ オマールエビのババロワ

一皿目はオマールエビのババロワです。丁寧に火入れをしたオマールエビのババロワにカブとシソのソースがかかっています。トップにオマールのボイルがあります。

オオハラ オマール

この一皿はにくいなあという印象でした。ババロワの火入れは完璧でオマールの風味も十分でした。また、ソースもシソとカブの組み合わせが面白く、ババロワともあっているのです。

塩加減はジャストだったと思います。スターターはこの後に続く料理に期待を持たせないといけませんので責任重大です。ここでダメだとこの後の料理に期待が持てないので食べる側のテンションが下がってしまうのです。

 

オオハラ パン
パンは一般的なプチパンです。パンは飛び上るほどおいしいというものではありませんが、期待を裏切るものでもありません。

 

スープ

さつまいもとクリのスープ

今回で唯一ミスマッチだったのがこちらのさつまいもとの栗のスープ。

まずは提供温度が80度前後あったと思います。もちろん熱々を食べるというのもうれしいものですが、このようなレストランの場合は最初の一口目の印象が料理全体を左右してしまうためもう少し低い温度で提供したほうがいいとおもいました。

また、添えられたスプーンは小さすぎて飲むのに疲れる人はいるかもしれません。

 

魚料理

オオハラ 鱸
魚料理はスズキのポワレ(フライパン焼き)。これも完成度は高かったです。

スズキの上に数種類のキャベツを蒸したものが添えられてサフランベースのハーブソース、バターで軽くモンテしてあります。上に千切りのトリュフが添えられていて見た目にうれしい一品です。

まずスズキの火加減が完璧で、皮目はパリッと、内側がジューシーで、当たり前のように思われるかもしれませんが、これができていないお店は案外多いものです。

塩加減は強めに感じましたが、これはあえてシェフがコントロールしているのだと思います。

 

グラニテ

グラニテ

肉料理の前のグラニテ。これは普通。

ちなみにグラニテは花崗岩のフランス語graniteからきています。

 

肉料理

鳩のグリル

メイン料理は小鳩でした。ピジョノーですね。

胸肉ともも肉を別々に火入れしてシャンピニョンとともに仕上げてあります。

鳩はジビエなので、それなりにのクセの強さを想定しましたが、臭みは最小限に抑えていました。

日本人の味覚でたとえば本当にジビエ臭をつよく出してしまうと”臭い”の一言で片づけられる可能性があるのでシェフは悩ましいところだと思います。

こちらは鳩らしさを残しながらさらに一般の方が食べても食べづらくないような絶妙なラインでした。

 

では、これがアラカルトの単価で6000円するものだとしたらどうでしょうか?

私だったら鳩に6000円出しているんだからもっと鳩くさくしろと思います。ですが、プリフィクスの中の一品であればそうもいかない、それが面白いところなのです。

 

デザート

洋ナシのベルエレーヌ

デザートは洋ナシのベルエレーヌ。ベルエレーヌはチョコレートと洋ナシの組み合わせの事だそうです。

チョコレートの下には洋ナシのソルベとチョコレートソースがあります。

 

ミニャルディーズミニャルディーズ(小菓子)は4種類。

食後はコーヒー、紅茶、ハーブティーから選びます。

 

ワイン・接客

ワイン

白ワイン リムー シュナンブラン

白ワイン

白ワインはロワールでは有名なシュナンブランを南部リムーで生産したもの。

シュナンブランは造り方によっては酸味が少なくもなるし強くもなるカメレオンのような品種といわれています。

南部だと日照量が強くて酸味が少ないかと思いきやしっかりと酸味もあってシュナンブランらしい花の香りも十分にありました。

実は提供温度が低かったのかもしれません。おそらく5~6度だったと思いますが、このワインだと香りが広がるのでもっと高くて9~10度超でもよかったと思います。

ソムリエさんはそのあたりをわかっていてあえて表面積の大きいグラスを選び、できる限り高い位置から空気を含ませるように注いでいました。

 

赤ワイン サンテミリオン シャトーシマール 2003年

シャトーシマール

2003年のサンテミリオンなのでもっと熟成しているかと思いましたが、まだ十分に強さがありました。渋みは抑え目でとにかく香りが華やかでした。

提供温度・グラスも完璧。おそらく私が最後のボトルだったと思いますが、コンディションもよかったです。

 

接客

接客は20席程度の規模でマネージャー兼ソムリエともう一人の二人ですが、十分に目が行き届いています。余計なことはしませんがよく気が付いてお客から何か申し出なくてもきちんと目を合わせてくれます。

二人の接客係とも清潔感があって、知識もしっかりしていて言葉使いも丁寧です。日曜日の昼間だと疲労もあるかもしれませんが、楽しそうに接客していました。

ゲリドンサービスをするわけではないのですが、都会的なフレンチレストランのサービスとしては申し分のないものです。

 

お料理は、しっかりとした技術と経験があり、オーナーシェフのお店らしくどのお料理もレベルが高い。

さらに塩加減も強めにしているところから、私にはミシュランのほうを向いて料理を作っているようには感じませんでした。シェフ自身がおいしいと思う料理を目指していて、それがきちんと機能しています。正直、なぜミシュランが星をつけないのか不思議です。

メニューの品数も多く、選ぶ楽しさもあり、高い技術と安定感がある印象です。

 

接客も完成度は高いです。ただ私はレストランになれているのでいいのですが、慣れていない人がいきなり利用すると少しドライに感じるかもしれません。

ゴマをするようなお客を必要以上に持ち上げるようなことはしません。

 

内装は清潔でシンプル。飽きの来ないものです。絢爛豪華ではありませんが、必要最小限のインテリアをコンパクトにまとめた感があります。これはお店のスタイルでしょう。

僕はこれが一つの東京のフレンチの完成形だと思います。

シェフの好きな料理をやっていると書きましたが、実際に本当にフランスの味覚通り好きなことをやると客離れをしてしまいます。そのジレンマの中で、これからも作り続けてほしい。そんなお店です。

 

また、特筆すべきはそのコストパフォーマンスです。

今回の訪問も日曜にもかかわらずほぼ満席でした。メニュー数から推測すると集客には成功していると思います。にもかかわらず決して色気を出した料金設定ではありません。

安心してお勧めできるお店です。

 

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