フランスのテロ事件で思い返した件

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フランスは観光立国なので、イメージがとても大事です。「こわいイメージ」はぜったいにさけたいところでしょう。

ですが観光客の立場からすると先日おこったパリのテロ事件なんかがおこると怖くて観光をしようという気にならないのも仕方がないと思います。

 

2000年ころ、僕はパリに住んでいたのですが、労働ビザがない状態でのもぐりの長期滞在者だったのでいくつかやっていたアルバイトのほとんどは税金を払っていないような事業所でした。もぐりを雇う事業所はやはりもぐりなのです。

とうぜんそういう職場なので移民の人たちが多く、その人たちは北アフリカからの移民の2世がほとんどだったのを覚えています。

 

彼らはパリの中心部には住むことができません。住もうと思っても大家さんがOKしないのです。中にはパリにも住めずに片道2時間を電車で通勤しているひともいました。

 

パリと聞いて心躍る人は多いと思いますが、心躍るということはそれを支えている人がいるということです。汚い話ですがパリは犬のうんちが多い国で有名です。日本と違って犬のウンチを飼い主が掃除するモラルがないので夕方のパリはうんちだらけです。

ですが朝になるとほとんどのとおりはきれいになっています。なぜでしょうか?まだ薄暗い朝の時間に移民の人たちが低賃金で誰もやりたがらない仕事をやっているのです。

パリの星つきレストランは、調理場はほとんどがセクション別になっていて、ディッシュウォッシャー(洗い場)はほとんどが移民が担います。

 

私はパリに住んでパリがずいぶんうさんくさい街だとの思いを強くしました。誰もがやりたがらない仕事を移民に押し付けて「平等の国」と平気な顔をしているのが二枚舌に感じたのです。

移民の彼らからすれば、努力が正当に認められない現実に泣き寝入りをする毎日で、その彼らがきれいに掃除したシャンゼリゼ通りを、裕福な貴婦人がおしゃれをして犬のウンチを掃除せずに颯爽と歩く姿をどのように見ているのでしょうか。

 

もちろんテロ行為を肯定する理由はどこにもありません。殺人行為はいかなる場合も許されません。ですが社会システムとして不満や恨みが蓄積しやすい構造だということは、実際に移民の生活をして不自由を感じないとわからないことだとも思います。

もう15年も前のことですが、当時の友人はほとんどが北アフリカからの移民でした。関係者・被害者がいなければいいと、心から願います。

 


当ブログ運営 前場亮のご紹介


1973年7月11日生まれ
行政書士前場亮事務所と株式会社ワインブックスの代表をしています。


2014年まで西麻布で飲食店を経営。
ワインも得意で第3回キュヴェ ルイーズ ポメリーソムリエコンテストで全国優勝しました。

行政書士の専門分野は風営法・航空法・道路法です。
これらのすべての分野で影響力のあるサイトを運営しています。詳しくは

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モノを所有すること、保身、名誉が嫌いです。

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